もしものため・終活

SNS・スマホもしものことがあっても大丈夫?デジタル遺品と追悼対策

SNSスマホパソコンデジタル遺品アカウントデータ追悼マンテンノオト

スマホやパソコンの普及で、身の回りのことがだんだんとデジタル化していますよね。
総務省「情報通信白書」令和元年版では、インターネット利用率がスマホ59.5%、パソコン48.2%。
わたしも、SNS、買い物、銀行や株取引、スマホが財布代わりになっていて日々の生活の中でたくさん関わっています。
便利になったけれど、紛失した場合やもしもの場合を考えるとちょっと恐ろしい。

自分にもしものこと、万が一のことがあったら…このデジタルのものたちはどうなるんだろう?

パソコン デジタル遺品

スマホやパソコン、その内部に保存されたデータ、 SNSやネット、クラウドストレージのデータなどはほとんどがデジタル資産。死後の場合はデジタル遺品となり、放っておくとトラブルの原因になることも…。

自分自身が把握、整理ができているの?正直のところ微妙ですが、とりあえずデジタル系の整理術としてIDとパスワードなどを一覧にしたものを作成しました。エンディングノートも作っています。

デジタル遺品生前整理IDパスワードマンテンノオト
買い物やネット銀行などのIDやパスワードを入力する時に、この作成した一覧を見るとわかりやすいです。ただし、紛失には十分気をつけつつ・・・。この対策はまた別記事で書けるといいな。
最近「デジタルのものってどうなるの?」「デジタルそのままにしておくと怖い!」と不安を感じる声をよく聞くようになりました。

デジタル資産を不安なく持つために以下のことを意識しています。

  • あらゆるものを自分自身がきちんと把握する
  • 定期的に見直し、不必要なサービスは解約してシンプルに持つ
  • もしものことを想定した持ち方、関わり方をしていく

もしもの場合に残される大切な家族や大切な人のために…把握しておき、元気なうちに整える重要性を感じています。それは今を過ごす自分のためにもなります!

ノオト
ノオト
自分自身がきちんとデジタル資産が何かを把握していないとね 

どんなデジタル資産、遺品になるか把握する

情報端末
□ パソコン
□ スマートフォン
□ 折りたたみ式携帯電話
□ タブレット
□ SIMカード

デジタル機器
□ USBメモリー
□ 外付けハードディスク
□ マイクロSDカード
□ デジタルカメラ、ビデオカメラ
□ CD/DVD/ブルーレイ

ネット上のもの
□ ネット金融口座(銀行、証券、FX)
□ ○○ペイ
□ ネットショッピングなどのアカウント
□ クラウドのアカウント

SNS

ブログ、ホームページ

データ、写真など思い出のデータ

もしもの場合を考えてデジタル資産と関わる

スマホを紛失した、パソコンが壊れた、自分が死亡したなど、もしもの場合や万が一の場合を考え関わっていきます。
デジタル資産は、相続や引き継ぎしたいものや見つけてほしいものもあるし、逆に知られたくない写真や動画などもあります。
自分でできる範囲で元気なうちに整えておくことがとても大事です。

現在、デジタル資産をどのように把握していますか?

□ 情報端末のパスワードをメモしている

□ 契約中のサービスのパスワード等をメモしている

□ 見られなくないもの、プライベートなものをわけて整理している

□ 万が一の対応するべきデジタル資産の一覧がある

もしも自分がいなくても、スマホを触れることができる、サービスを止めることができるよう、メモなどに残したり、信用できる人に伝えることは重要です。

スマホなど情報端末の型番とパスワード
メールアドレスやAppleID、Googleアカウントなど
ネット銀行やネット証券の金融資産のあるID
定額有料サービス、サブスクリプション
自分のSNS、ブログ、ホームページなどのIDとパスワード
クラウドツール

ネット金融(銀行、証券)口座や加入しているサービスはとにかく一覧を作っておくこと!
わかるようにしておくこと!

ただしパスワード等の取り扱いには注意。

パソコンデジタル遺品

家族や大切な人にデジタル遺品のことをお願いしておく

自分自身で考えられるデジタル資産をまとめたり、保管場所を伝えておいたりと、遺族(相続人)がネット金融の口座やサービスの存在に気付きやすいよう整えます
これら生前整理になるかもしれませんが常日頃から意識することで、今の生活をよりよく過ごせ、家族のためにも自分のため良いことです。
日頃から話の中で「〇〇証券で株を買ったよ」など伝えておくこともいいですね。
エンディングノートにメモを挟むなどはとても有効。ただし、パスワードの記載は注意が必要です。

持ち主が亡くなったらすぐスマホを解約したり、パソコンを誰かにあげることはやめておいた方がいいです。
デジタル時代、わかりにくい相続のものを探し出す糸口があるかもしれない。落ち着くまで手元に置いておくといいです。

デジタル遺品対策として知識

スマホや携帯電話

基本的に本人でないと解約できない。
事情を説明すると、死亡を証明する公的書類と申請者との続柄を証明する書類などが必要となり対応可能に。解約以外に、遺族らが引き継ぐ継承を選べるキャリアもある。

パソコン

保存しているファイルも大きく、長年にわたって大切なデータが蓄積されている場合が多い。
メールの履歴やブラウザの閲覧履歴や検索履歴、ブックマークも整理しておくといい。
見せたくない書類は下の方の階層フォルダに保存したり、日本語以外で保存名をつけるなど工夫を考える。

インターネット回線

個人名義の一身専属性の契約が多く、家族であっても引き継ぐことができない。
不随したサービスのメールアドレスや会員サービスが使えなくなる場合がある。

ノオト
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もう一度ネット回線を申し込みし直すことになる場合も…

SNS・Facebook(フェイスブック)

追悼アカウント機能あり。利用者が亡くなった後、必要な情報を提供すれば運営側の審査を経て、友達や家族がその人の思い出をシェアするための追悼アカウントに変更できたり、アカウント削除ができる。
生前に追悼アカウント管理人を指定することができ、管理者は意思表示をできる項目があり自分自身で死後に備えられるメニューがある。デジタル遺品Facebook追悼死亡マンテンノオト★Facebookヘルプセンター 追悼アカウント
https://www.facebook.com/help/1506822589577997

SNS・Instagram(インスタグラム)

追悼アカウント機能あり。事前設定はできない。ヘルプセンターから追悼アカウントへの変更、またはアカウント削除のリクエスト申請を近親者は行える。
デジタル遺品Instagramインスタグラム追悼死亡マンテンノオト★Instagramヘルプセンター
https://help.instagram.com/contact/452224988254813

SNS・Twitter(ツイッター)

他のユーザーが削除申請する窓口を用意している。亡くなられた利用者や自分自身で対応が難しい利用者のアカウント削除のリクエストがある。

デジタル遺品Twitterツイッター追悼死亡マンテンノオト★Twitterヘルプセンター
https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/contact-twitter-about-a-deceased-family-members-account

SNS・LINE

亡くなった時点でアカウントの権利が失効される一身専属性
電話番号に紐づいているため電話番号を手放すと大変。新たにその番号を取得した者がLINEをインストールする時点で初期化され、新たな持ち主のものになってしまう。

デジタル遺品LINEライン追悼死亡マンテンノオト★LINEセーフティセンター https://linecorp.com/ja/safety/account

ノオト
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 解約後に同じ携帯電話番号を取得した他人がLINEをはじめるとなくなります

Googleアカウント

Googleアカウント無効化管理ツールを設定すれば、ウェブ履歴、Gmail の利用状況、Androidのチェックインなどを一定期間利用がなければ、ユーザーが事前に設定したとおりにアカウントを消去したり、他のユーザーに通知。
デジタル遺品Googleグーグル追悼死亡マンテンノオト

★Googleアカウントヘルプ
https://support.google.com/accounts/troubleshooter/6357590?hl=ja

Apple ID

iCloudのサポートページより、公的な死亡証明書や相続人全員の戸籍謄本などで身元を証明し、アカウントを移行する場合は相続人全員の同意書や印鑑証明で相続人の総意を形にして提出すると対応可能な場合も。

さらに、Appleは、(a) お客様のアカウントが1年間にわたって使用されていない場合、または (b) 本サービスもしくはその一部について全体的な中止をする場合には、お客様のアカウントに関連付けられたアドレス宛てのEメールを通じて30日前の通知をすることにより、お客様のアカウントを終了する場合があります。

D.生存者への権利帰属の否定
別途法令に定めがある場合を除き、お客様は、お客様のアカウントが譲渡不能なものであることおよびお客様が死亡した場合にはお客様のApple IDまたはお客様のアカウント内にあるコンテンツについて一切の権利が消滅することに同意します。死亡証明書またはそれに準ずる証明書の書面を受け渡した時点をもって、お客様のアカウントを終了し、お客様のアカウント内にあるすべてのコンテンツを削除することができるものとします。さらなる支援については、iCloudサポート(support.apple.com/ja-jp/icloud)までお問い合わせください。

★iCloud-Apple-Legal
https://www.apple.com/legal/internet-services/icloud/jp/terms.html

ブログ、ホームページ

各サービス会社によって対応がかわるため問い合わせる。
亡くなった場合、有料サービスの場合は引き落とし口座の凍結などにより契約不履行で抹消されるが、無料サービスの場合は放置されがち。
遺族にアカウントやサイトの中身を引き継げる場合もあり。

アフィリエイト系サービス

自分のブログなどに貼った広告に応じて対価を受け取るアフィリエイト系サービス。基本的には一身専属性が多い。これも各サービス会社によって対応がかわるため問い合わせる。

ネット銀行

デジタル遺品ネットバンクマンテンノオト

ネット銀行の口座や株などの金融資産は必ず対応しておきたい
法的には一般的な預金口座や金融資産と同じ。放置して、遺産分割協議が終わった後に気がつくと相続をやり直すことになりかねません。エンディングノートやメモに取引先だけでも残すといい。

金融(銀行、証券、FX)口座は必ず把握できるように!!!

ネット証券

株などの有価証券はデジタルで所有するのが基本。
FX(外国為替証拠金取引)は元手がなくても取引ができ、為替変動で損失した場合、遺族の負債になる場合もあるため注意が必要。

仮想通貨

コントロールする機関が存在しないため、過去トラブルもあり。
残された仮想通貨には相続税がかかることもあるため十分気をつけたい。

〇〇ペイ

各サービス共に、利用規約上、契約者本人がなくなった時点で残高を保有する権利が消滅することが多い。各サービス会社によって対応がかわるため問い合わせる。

デジタル遺品ペイPayキャッシュレスマンテンノオト

サブスクリプション(サブスク)

毎月決まった額を支払う定額サービス。ソフト(office365)や動画、音楽、雑誌やマンガ、衣類、家具など様々なサービスがある。
基本的にお金を払う契約はそのまま続くことが多く、支払いが滞るなどでサービス会社が気づく場合が多い。延滞分請求とクラウド消失のリスクなどの問題あり。

ノオト
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サブスクの一覧もエンディングノートやメモや残しておかなくちゃ

他人がデジタル遺品を勝手に触ることは違反

SNS(Facebook、Instagram、Twitter、LINEなど)やブログ、ホームページを運営元に相談せず、遺族が勝手に個人のIDやパスワードを使ってログインすることは、緊急措置の範囲内で黙認されている場合もあるが、控えるべき。

ロック解除は相続人全員の同意を取ってから!
オンラインのデータには不用意にアクセスしない!「不正アクセス禁止法」に違反するおそれがある!

デジタル遺品追悼違反

死後のサービスがある

★僕が死んだら
フリーソフト。いざというとき消去したいデータを指定すると、遺言を装ったファイルがデスクトップ上に作成され、それを開くと消去が実行される。

★死後の世界
フリーソフト。時限式(最後に起動してから○日後、あるいは特定の日時)で任意のファイルが消去される。

ノオト
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GoogleアカウントやFacebookなどあらかじめ自分で設定できそうなものを利用するのもいいね

遺族は亡くなった方の訃報を出すといい

現在はSNSやブログなどインターネット上でやりとりしている場合が多く、持ち主がなくなった場合、遺族は訃報をできる限りの範囲でアップするといい。
アカウントにログインしなくても、コメントに書いておくなどしてあげたい。

今回は「SNS・スマホ・PCもしものことがあっても大丈夫?デジタル遺品対策」という情報をお伝えしました。
これからますます、デジタル資産、デジタル遺品の問題は多くなり、次々と変化するかもしれません。法整備も進むかもしれません。今のうちから自分自身でしっかり意識しておくべきことだと思います。
あらゆるものを自分自身がきちんと把握するし、定期的に見直し、不必要なサービスは解約してシンプルに持つ!もしものことを想定した持ち方、関わり方をしていく!
メモやエンディングノートをうまく利用していきたいですね。
これからも、ごきげんな日々を暮らせるような情報をご紹介していきたいなと思います。

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