「もしバナゲーム」知っていますか?
もしものための話し合いができるというカードゲーム。
「生きる時間が限られているなら、どう過ごしたい?」
「大切にしたいことは?」
なかなかスッと出ないですよね。
もしバナゲームは堅苦しいものでも、暗いものでもなく、人生の最後を自分がのぞんでいるものが何なのかをカードゲームを通して考えます。
「もしものための話し合い=もしバナ」をする、そのきっかけを作るためのカードゲームなんです。

もしバナゲームは病院の先生が開発し、介護のレクリエーション、研修などで開催されることが多いようです。
わたしも「もしバナカード」持っていて、友人や知人とやってみることがあります。一般人だからこそ、やってほしいなと思います。
自分の最後、終活などに全く興味がなかった友人も自分の最後をどうしたいか?今まで考えたこともなかったことを楽しく考えられると好評です!
今日はアドバンス・ケア・プランニング、人生会議の日。
ACP=人生会議…もしものときのために、前もって考え話し合い共有する取り組み。
昨年ポスターで別の意味で話題になった。
コロナでより自分の人生考える人も多くなったと思う。大事なことだと思う🍀
— ノオト🌱ごきげんな日々を暮らす (@mantennote) November 29, 2020

11月30日は人生会議の日。
ACP=アドバンス・ケア・プランニング、人生会議…もしものときのために、前もって考え話し合い共有する取り組み。
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。
引用:厚生労働省ホームページ
2019年、吉本興行の小藪さんが批判を受けたポスターで別の意味で話題なりましたが、コロナで自分の人生を考える人が増えたと聞きます。

もしものことの話をする、終末期の話をすることは、医者、家族など、本人にとってとても大事なこと。
もしバナゲームとは
「もしものための話し合い=もしバナ」をカードゲームによって行う。
千葉県・亀田総合病院の緩和ケアや地域・在宅医療に取り組む医師らが立ち上げた一般社団法人「iACP(アイ・エーシーピー)」が開発。
★iACP https://www.i-acp.org/game.html
米国法人が開発した「GO WISH GAME」を原版として、iACPが日本語翻訳・出版を行う「日本語版」になります。
重病になった時や死が近くになった時に、口にするような言葉が記してあるカードが使用。今の自分の価値観や存在意義を確認していきます。
引用:iACP https://www.i-acp.org/game.html
もしバナゲーム
余命半年の想定で自分が大事にしたいカードを選ぶことで、自分自身の価値観を考え、一緒にプレイする人と語り合うことで、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の一端に触れるような体験ができます。
もしも自分の余命が半年と仮定し、最後を迎えるまでに自分は何を大切に生きるのか?
35枚のカードを取捨選択しながら個人の価値観を考え、4人一組で話し合います。(ヨシダルールの場合)
ゲームを行うことで、今の自分の価値観や存在意義を確認でき、一緒にゲームをする他者の考えに触れることで、価値観の多様性やゆらぎ、変容を感じます。
もしバナゲームのルール
もしバナゲーム。ルールはいくつかありますが、一般的にされているのがヨシダルール。
終活で大事だと言われる「エンディングノート」。
いざ書きましょうとノートがあったとしてもいきなり、自分の終末期をイメージする、エンディングノートへ記入することは実は大変。
このもしバナゲームをすることで、自分の心の中がわかったり、自分が何を求めていたのかがわかるきっかけになります。
「どのようにケアして欲しいか」
「誰にそばにいて欲しいか」
「自分にとって何が大事か」
「もしバナゲーム」ヨシダルール
ヨシダルールでは、各人に配られる5枚のカードの取捨選択を通して、自分自身が大切にしていることに優先順位を付け、その思考プロセスを言語化し、それをグループで共有する。
自分の思っていること自分の本当の気持ちを見つめながら、他の人の価値観に触れることで、1人では得られない、新たな気づきを得ることができます。
【ヨシダルール 4人用】
- 「手持ちのカード」として一人に5枚ずつカードを配る
- 自分がどんなカードを持っているかは周りに見えないようにする
- 残ったカードから「場のカード」5枚を選び全員が見えるように置く
- 自分の順番が来たら「場のカード」に欲しいカードがあれば手持ちと交換する
- 全員が“パス”したら新しく5枚を「場のカード」として置く(それまでのは流す)
- 場のカードが新しくなった1週目は、誰も“パス”できず、必ずカードを交換する
- 「場のカード」が3回変わったらカードの交換は終了
- 手持ちのカード枚を特に大事な3枚と落としてもいい2枚を選び、理由を皆に説明していく
- 話していくうちに自分の対札にしたいことがみえてきたり、他者の考えも深く考える
【グランドルール】
- 参加は自由
- 言いたくないことは言わなくていい
- ここだけの話にしましょう
- 批判をしない

他の「もしバナゲーム」のルール
「もしバナゲーム」ソリティア
ルールに従い、10枚を選択します。
なぜ、その10枚があなたにとってのトップ10なのか?
その理由を家族や友人たちにどう説明するか考え、何が重要なのか、そして、なぜそれが必要なのかを考え、理解することができる。
「もしバナゲーム」ペアーズ
あなたに万が一のことがあったとき医療従事者や介護者との間に立つ人(家族やあなたにとって大切な人、すなわち意思決定の代理人)と行なうとよい。
2セットのカードを用いて2人同時に行うが、1セットのカードを用いて2人で順番に行うことも可能。
※他にもあります。
もしものために
日常において「もしものこと」、いわゆる「縁起でもないこと」を話す機会はなかなかありませんよね。誰もが、なんとなくその類の話を避けて通っているうちに、時間は過ぎていく。
もしバナゲームは、「もしものための話し合い(=もしバナ)」をする、そのきっかけを作るためのカードゲーム。
カードゲームを通じて、人生において大切な価値観や、自分自身の在り方などいろいろな気づきを得ることができます。
もしバナゲームの結果は、その時その時に考えが変わります。
もしバナゲームをした時には、写真で取っておいたり、エンディングノートに控えるようにしています。
きちんとエンディングノートを書けていなくても何を考えていたのか、希望していたのかが見えてきます♪
もしバナゲーム、もしものこと、終活に興味なくても大好評。今後もなるべくカバンに入れておいて気軽に楽しくもしものことを友人や知人とやってみたいと思います♪
今回は「【もしバナゲーム】もしものことを話し合える不思議なカードゲーム」をお伝えしました。
これからも、将来に不安なくごきげんな日々を暮らせるような情報をご紹介していきたいなと思います。
※2021年カードのデザインが変わりました。
引用:iACP https://www.i-acp.org/game.html

