もしものためのライフプランマガジン
マンテンノオト ブログ
運営者のノオト(@mantennote)です。
「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになりました。
「人生100年時代」は、リンダ・グラットン氏の著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)−人生100年時代の人生戦略』で提唱されたもので、この書籍の中で、2007年生まれの50%は107歳まで生きると推測されています。
100歳まで生きることは、従来の「教育を受ける期間→仕事をする期間→引退して余生を過ごす期間」を順々に人生を歩むことが現実的ではなくなります。
「マルチステージの人生」へと変化、「ライフ・シフト」を考えなければなりません。
寿命が延びると、老後が長くなります。
今までの老後のイメージ、悠々自適に老後を過ごすという人生設計は厳しくなります。
このような気づきを知り、
若いうち…40代くらいまでには…
「ライフ・シフト」を意識し行動すること、
終活を意識することをおすすめしたいです。
実際に、わたしも「ライフ・シフト」を意識し、暮らすようになっています。
人生100年時代
「人生100年時代」という言葉は、長寿時代の生き方について述べた著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)−人生100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社、2016年)の中で、イギリスのリンダ・グラットン氏が提唱したものです。
約100年前の1914年に生まれた方が、100歳まで生きている確率はわずか1%。
しかし、2107年の日本では2007年生まれの50%は107歳まで生きると推測されています。
日本人の2020年の「平均寿命」は男性81.64歳、女性87.74歳。
(厚生労働省2021年7月発表)
2065年には日本の平均寿命は男性84.95歳、女性91.35歳になると推測されています。
寿命が延びると、老後が長くなります。
60歳から65歳で仕事をリタイアして、その後が長くなるということは、若い頃考えていた人生設計は難しくなるでしょう。
今までは「教育」「仕事」「引退」という3つのステージを順々に進んでいました。
「教育」を受ける期間…25歳前後までのステージ
「仕事」をする期間…25歳から60歳までのステージを
「引退」定年して余生を過ごす期間…60歳以降のステージ
人生100年時代になると、この3つのステージ通りには進みません。
「マルチステージの人生」へ変化し、「ライフ・シフト」が必要になってくると言われています。
柔軟な生き方、働き方を模索する必要があるのです。
人生100年時代|ライフ・シフト
ライフ・シフトとは、マルチステージへ生き方(ライフ)を変化(シフト)させていくことです。
「人生100年時代」での新たな人生のステージは3つあります。
「Explorer 」(エクスプローラー)
自分の生き方に関して考え、知識やスキルの学び直しなど新しい発見を追求する=探検者
「Independent producer 」(インディペンデント・プロデューサー)
組織に雇われずに、独立した立場で職を生み出す、活動を通して学習する=独立生産者
「Portfolio worker」(ポートフォリオ・ワーカー)
異なる種類の活動(仕事、ボランティア、NPO活動など)を同時に行う
人生100年時代|マルチステージ
人生100年時代では、「教育」「仕事」「引退」という従来のステージを順々に進むのではなく、各ステージを自由に行き来できる「マルチステージ」の人生プランが必要になりますね。
そして「教育」「多様な働き方」「無形資産」が重要と言われています。
教育
長く活躍するために専門的技能を高める
多様な働き方
老後長く働くことを想定し、独立した立場での職業を考える
無形資産
お金や不動産といったような目に見える資産だけでなく、経験や人的ネットワークなど目に見えない無形資産を重要視する
人生100年時代大切にしたいこと
人生100年時代、長寿では、自分が主導となり自己責任で築いていくことが重要になるります。
- 「自分の価値観」に沿って選ぶこと
- 主体的に生きること
最近、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」を読み直して、実践しているので、価値観や主体的に生きることはとっても大事だと思います。
元気なうちから意識しておくことが大事です!
基本的なことですが人生100年時代に大切なこととして、「健康」「お金」「仕事」「人とのつながり」は欠かせません。
健康
老後でまず大事なことは「健康」であること。
いくら平均寿命が長くなっても健康でなければ何もできず大変です。
健康上の問題がなく、日常生活を支障なく送れる期間を「健康寿命」といいます。
健康寿命と平均寿命の差を縮めることが、人生100年時代を生きる課題となるでしょう。
「健康寿命」は3年ごとに発表され、男性が72.68歳、女性が75.37歳でした。
(厚生労働省 2019年12月発表)
今のうちから、食事、運動、睡眠・休養を意識して、生活習慣病の予防に取り組みましょう。
資料引用:厚生労働省|健康寿命の令和元年値について 資料3-1(令和3年12月20日)
お金
平均寿命が延びて長生きになると、老後に必要な「お金」も当然増えます。
長生きは素敵なことですが、人生100年時代では長生きはリスクとして捉えられ「長生きリスク」と言われます。
定年後に生活費や医療費、介護費用などの負担で老後資金が足りなくなり、生活が困難になる事態も考えられます。
8割以上の方が老後生活に対して不安を抱えており、その中でも「お金」についての不安はトップです。
老後の生活では、「公的年金」は重要な収入源になってきます。
年金の加入状況によって違いがありますので、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で年金見込額を確認しましょう。
「まだまだ働きたい」「旅行をしたい」「孫の面倒をみたい」など、それぞれ価値観を持っていると思います。
自分の価値観によって必要になるお金も違ってきますので、自分の価値観としっかりと向き合い、マネープランもしっかりしておきましょう。
お金に困らない資産形成、「稼ぐ」「貯める(貯蓄)」「増やす(資産運用)」をしっかり考えましょう。
※資産運用には、貯めることを重視した「預金」と、増やすことを重視した「投資」があります。
仕事
老後の暮らし方は人それぞれ違ってきますが、老後も「仕事」をすることはよいでしょう。
収入があることで安心して暮らすことができます。
収入以外にも、「社会とのつながり」「やりがいを感じて生きる糧になる」などメリットがあります。
ぜひ自分の人生の棚卸しをして、自分の価値観に沿って「今後の人生の過ごし方」「働き方」を決めていきましょう。
自分の価値観がわからない場合は、「エンディングノート」で自分の人生の棚卸しをすると良いです。
終活エンディングノートとは…
- 残される家族のため
- 自分自身のため
介護、保険、年金、遺言、相続、葬儀など
- 自分の情報
- 家族への希望
- 残したい想いと目標
終活エンディングノートに書き留めておきます。
そして、ノートの存在を家族に伝えておくことは大事です!!
人とのつながり
人間のストレスのほとんどは、「人間関係」から発生します。
老後は、本当に必要な方との関係を大切にしていきたいですね。
また、困った時に頼れる関係を築いておくように、相談するところも確認しておきましょう。
まとめ:人生100年時代|40代でライフシフトを意識する
人生100年時代は、「教育」「仕事」「引退」というステージを順々に歩んでいくことではなく、「マルチステージの人生」へ変化していきます。
ライフ・シフトを考え、柔軟な生き方が重要になります。
子どもが親をみるという家族の在り方は崩れ、公的年金だけで暮らすことも難しくなるでしょう。
長い人生をよりよく幸せに生きるためには、今までの考えから新しい生き方や働き方を自分で考えて行動する。
自分の価値観に沿って、生き方や働き方を主体的になって選ぶことが大事です。
人生をよりよく過ごすために40代で「ライフ・シフト」を意識していきましょう。
「ライフ・シフト2」もできました!