もしものためのライフプランマガジン
マンテンノオト ブログ
運営者のノオト(@mantennote)です。
今月「終活イベント」を開催することにしました!
もしものことを考えるカードゲーム「もしバナゲーム」体験会。
わたしは終活の重要性を伝えたい。
終活を受け入れられるにはどうすればいいかを何年も模索している中で、実際に体験してよかったカードゲームを自分がやってみようと開催することにしました。
「終活」のツール(道具・手段)である、終活エンディングノート。
介護、保険、年金、遺言、相続、葬儀など自分の情報や思いを自分の気持ちと向き合いながら書き留めるものです。
しかし、いざエンディングノートを書いてみようと思っても、実は書くことはとても難しいものです。
- 自分の気持ちがわからない
- 選択肢がわからない
なかなか書き進めることができません。
エンディングノートを書いてみたい人は増えてきていますが、実際書いてる人は、数パーセントと言われています。
特に、「死」「医療」「介護」などについては、縁起でもないと、向き合う機会もなかったため苦労するでしょう。
しかし、この縁起でもないことこそ、実はとても重要だと思うのです。
もしバナカードは、医療や介護の現場では少し馴染みがあるカードゲームのようですが、一般の方にこそ縁起でもないことを考えたり話したりすることはきっといいと思います。
もしバナゲームとは
「もしバナゲーム」は、千葉県・亀田総合病院の緩和ケアや地域・在宅医療に取り組む医師らが立ち上げました。一般社団法人「iACP(アイ・エーシーピー)」が開発しました。
米国法人が開発した「GO WISH GAME」を原版として、iACPが日本語翻訳・出版を行う「日本語版」になります。
「もしバナゲーム」は、介護のレクリエーション、研修などで開催されることが多いようです。
もしバナカードの良さは、もしものこと、縁起でもないと避けていたことを堅苦しくなく考えるきっかけになります。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)=人生会議にもつながります。
※2021年カードのデザインが変わりました。
引用:iACP https://www.i-acp.org/game.html
ACP・人生会議とは
ACP:アドバンス・ケア・プランニングとは「人生会議」のことです。
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。
引用:厚生労働省ホームページ
人生の最期をどう過ごすか
意思表示していくことです。
2019年、吉本興行の小藪さんが批判を受けたポスターで別の意味で話題なりましたが、コロナで自分の人生を考える人が増えました。
もしバナゲームの方法
もしバナゲームは、余命半年の想定で自分が大事にしたいカードを選ぶことで、自分自身の価値観を考え、一緒にプレイする人と語り合うことで、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の一端に触れるような体験ができます。
もしも自分の余命が半年と仮定し、最後を迎えるまでに自分は何を大切に生きるのか?
35枚のカードを取捨選択しながら個人の価値観を考え、4人一組で話し合います。(ヨシダルールの場合)
ゲームを行うことで、今の自分の価値観や存在意義を確認でき、一緒にゲームをする他者の考えに触れることで、価値観の多様性やゆらぎ、変容を感じます。
ルールはいくつかありますが、一般的にされているのがヨシダルール。
他にソリティア、ペアーズなどがあります。
【ヨシダルール 4人用】
- 「手持ちのカード」として一人に5枚ずつカードを配る
- 自分がどんなカードを持っているかは周りに見えないようにする
- 残ったカードから「場のカード」5枚を選び全員が見えるように置く
- 自分の順番が来たら「場のカード」に欲しいカードがあれば手持ちと交換する
- 全員が“パス”したら新しく5枚を「場のカード」として置く(それまでのは流す)
- 場のカードが新しくなった1週目は、誰も“パス”できず、必ずカードを交換する
- 「場のカード」が3回変わったらカードの交換は終了
- 手持ちのカード枚を特に大事な3枚と落としてもいい2枚を選び、理由を皆に説明していく
- 話していくうちに自分の対札にしたいことがみえてきたり、他者の考えも深く考える
人生会議、もしものことを話しておかないと…
例えば、あなたが急な病気で意識不明となった場合、あなたの意思表示がわからないと、家族は治療方針などの判断を次々と迫られ、あなたの意志は本当はどうなのだろうかと苦しむことになるかもしれません。
また、あなたは延命治療は希望したくない、自宅で最期を迎えたいと思っていたのに、家族が知らないと、あなたの希望と異なる可能性があります。
日頃から、自分の思いを伝えておくこと、話し合っておくことが大切です。
終活とは
終活は、①残される家族のため ②自分自身のため にします。
死ぬことへの準備だけではなく、生きている間に起きる事態や、今をよりよく生きることを考えることも終活です。
もしものことがあった時に、自分の思いを事前に伝えることは、家族、そして自分自身のために大事です。
しかし、なかなか考える機会はありません。
もしものこと、縁起でもないと避けていたことを堅苦しくなく考えるきっかけになるのが「もしバナゲーム」というカードゲームになるのです。
まとめ:もしバナゲーム「人生会議」は大切です
もしバナカードは、ACP(人生会議)としてもしものための話し合いに繋がります。
医療や介護の現場では少し馴染みがあるカードゲームですが、一般の方にこそ縁起でもないことを考えたり話したりすることはきっといいと思います。
今回イベントを開催することになりました。
ふと関わった方々が、「終活」に興味を持ち、今をよりよく生きることを一緒に考えていけたらいいなと思います。
少子高齢化や単身者はますます増加し、自分で考え行動する時代へ。
自分の気持ちに向き合ってみませんか?